栗・柿・柚子!秋の和菓子の世界の楽しみ方!!

新栗の和菓子を求めて

木の実や果物は季節を伝えてくれる和菓子の大切な材料で秋から冬にかけては栗、柿、柚子などがつかわれます。そのうち和菓子に使われる木の実の代表格と言えばなんといっても栗でしょう。縄文時代の遺跡から発掘されるほど歴史のある食べ物で現在では密煮にするなど保存した実が通年つかわれることがほとんどですが、その年に収穫された新栗を使った和菓子の風味の良さは格別で、そのような点にも気を配りながらお店を巡ってみるのも楽しいでしょう。

江戸時代から菓子の材料だった

あかあかと実った柿が夕日に照り映える情景は懐かしい日本の姿といえるでしょうか。柿は日本中にローカル品種があり愛されており、柿ようかんを筆頭に柿餡を使った名菓は枚挙にいとまがありません。そして、柿と言えば白く粉をふいた干し柿で、砂糖が今のように豊富でなかった時代にはその甘さは貴重なもので、江戸時代から菓子の材料とされてきたのですよ。干し柿を広げて幾重にも巻いた巻柿や干し柿に餡をつめた和菓子なども各地でつくられており比べてみても楽しいでしょう。

皮の利用でユニークな和菓子も

柚子の爽やかな香りを好む人は多いかと思いますが、ようかん等には実のしぼり汁がよく使われるのですよ。また、柚子ならではといえば、皮の利用でしょう。丸のままの中身をくりぬいた柚子釜にまんじゅうをぎゅうぎゅうに押し込んで蒸し、輪切りにするユニークな和菓子を江戸の製法書などでもみかけることができます。丸い柚子の皮の中にまんじゅうの皮と餡が不思議な模様を描き面白いですよ。ちなみに、これらの木の実や果物は和菓子の意匠としても好まれており、つい微笑みたくなるようなかわいらしいデザインが数々あります。

ずんだ餅は東北の郷土菓子です。砂糖とつぶした枝豆を混ぜたずんだと呼ばれる餡を餅にからめたお菓子です。